開発コラム No.3
《MISSION》
環境配慮製品を開発せよ!
サステナブル社会の実現に向け、各社様々な取り組みを加速させる中で、当社の開発においても
「環境配慮製品の開発」というミッションが与えられました。
ミッション遂行にあたって
今でこそ世の中にはたくさんの環境配慮素材がありますが、当初は環境配慮に繋がる新素材を見つけ出すことにも苦戦…
そこで、開発課では初心に立ち返り、「環境配慮製品とは何か?」を知るための取り組みを始めました。
例えば、世界的な環境規制に対して理解を深めたり、環境問題の調査を行いました。また、実際に環境配慮をテーマとする展示会へ足を運んだり、お取引先様からの情報収集なども行いました。



調査を進める中で私たちは一企業として、品質やコストだけでなく、持続可能な社会に貢献する製品開発を行う責任と重要さを改めて認識しました。
さて、ハビックスの不織布・紙は、森林資源から作られたパルプや環境に配慮した原材料などを使用しており、サステナブルな製品と言えます。
一方で、当社の不織布・紙は紙おむつやクッキングペーパー等に使用されることが多く 、衛生的で快適な生活環境を支えていますが、使い捨てになってしまうことが少なくありません。

“作って終わり”ではなく、使い終わった後のプロセスでも、さらに環境に優しいことができないかな?という思いをきっかけに、新しい環境配慮製品の開発に取り組みました。
環境配慮への取り組み
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1使い捨てない
高齢化に伴い紙おむつの使用量は年々増加する中で、使い終わった大量の紙おむつは、日本ではほとんどがごみとして捨てられています。
“これをごみにしないで、もう一度紙おむつとして再利用できないか”、これが、ユニ・チャーム株式会社が展開する、紙おむつの水平リサイクルプロジェクトです。
同プロジェクトにはハビックスも参画しており、各社が協力してリサイクルのためのインフラ整備や技術革新を推進しています。
開発課では、RefFプロジェクトの参画に際し、リサイクルされた再生パルプ原料の品質や安全性を徹底的に分析し、フレッシュパルプと同等の製品として再利用できる生産条件を確立しました。今後も再生パルプの利用はどんどん広がっていくと考えています。 -
2新たな資源へ「生まれ変わる」
当社の展開する「Kireineトイレに流せる超厚手おしりふき」は、当社の技術力により、配管に詰まりにくいという消費者の利便性と、環境配慮を両立する製品です。
おしりふきの開発ヒストリーはこちら
溶けないおしりふきは、トイレに流した後水に溶けず、最終埋立地へ埋め立て処理がされていました。 一方で、当社のおしりふきはトイレットペーパーのように水に細かく解れるため、下水処理場に流れた際に、ゴミではなく「下水汚泥」へと生まれ変わり、発電燃料などにリサイクルされます。
循環型社会の貢献に向けて
ハビックスの不織布・紙が環境配慮製品として、循環型社会の実現に貢献していることをご紹介しました。
検証や試作を繰り返し、現在までに、「バイオマスパルプ不織布」 「水解性パルプ不織布」 「生分解性ラミネート紙」「環境配慮型化合繊不織布(バイオマス、リサイクル、生分解)」「Kireineトイレに流せる超厚手おしりふき」等を製品化しています。
当社としても引き続き環境配慮製品の開発に取り組み、人・環境に優しく、皆さまから必要とされる企業へと成長してまいります。
今後の当社の動向にも是非ご注目ください!

ハビックス開発課の挑戦はまだまだ続く…